推敲
ミナト 螢

傷だらけで
言葉を掴んでも
その端っこで
手を切った

無数の星より
鋭い歯を持つ言葉たち
それを磨くため
時には光を受け入れる

詩に向かう時
いつも夜で
あって欲しい

静寂が続くなら
それに似合う
足跡を残したい

さり気なくて
忘れ難い
人の涙みたいに

音を立てて
歩いてゆく


自由詩 推敲 Copyright ミナト 螢 2023-02-08 18:35:02
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