独り言2.3
ホカチャン

○「地方荒廃」

地方破れて山河あり
住民年老いて鳥獣生き盛ん
米価は下がる一方
石油、肥料農薬代等は上がる一方
高齢者の迫田まで借りてくれて米を作っている農夫は
嘆く
「あと五年したら俺も八十、地域は荒れ放題になるぞ!」
このいっぱいある空き田畑や空き家を
宝の山に変えてくれる人は現れないものか

○「人生100年時代」
ただ息をしているだけが
どんなに苦しいことか
医者は一秒でも長く生きらせることに全力を尽くすが

○「青春の回想1」
私の目の前を何人もの女が
通りすぎて行った
私にふられた女は
今どこでどうしているだろう
私よりもいい男と暮らしているなら
私の見る目がなかったということだろう
一方私をふった女は
今どこにどうして暮らしているだろう
私よりもいい男でなかったなら
彼女の見る目がなかったということだろう

○「青春の回想2」

ドライブ中彼女が
いつ頃結婚するつもりか、と聞いた
僕は今それどころじゃない
仕事が決まってからでないとと答えた
いつ頃になりそうか、とまた聞いた
30までには結婚するつもりだと答えた
私はそんなに待てないと彼女がつぶやいた
僕はほんとうは早く仕事を決めて
プラポーズしたかったんだけど
それはその時言えなかった
しばらくすると、今度新しいところに就職することになった
とさらに彼女がいった
僕がそれはどこなの?と繰り返し聞いても
なぜか彼女は無言のままだった
その後それっきり連絡がとれなくなった






自由詩 独り言2.3 Copyright ホカチャン 2023-02-03 12:30:25
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