Winter Days
ちぇりこ。
おやすみ
の水面に素足を浸して
拡がる波紋は
冬の岸辺に
触れるのでしょうか
淋しい女のかたちで
立ち枯れる両脚は
白い冬に
駆けだした素足を追う
夜の終わりには
うなだれた星座が
霜と露のチェンバロを燃やす
うす紫の手のひらで
朝焼けは
上手に鳥を射止める
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羽ばたきを
したためておいて
それから
追いかけるための
足首を用意して
柔らかい珪石を
食べ尽くすの
だって
透明になりたいんだもの
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心臓の裏側で
冬中
汗をかいてる小人が居ます
あなたが素足を追っている間
温めたミルクの上の薄膜に
小さな足跡残してたり
エアコンの温度を
1℃だけ下げたり
知らない内に
窓ガラスに付いた水滴を
集めてたり
一日中
忙しなく動いています
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したたかなやり方で
冬と契約を終えた
あの子どもらは眠ったままです