ザ!天国の温度
モマリサ公


どのやりかたもまずいもまずくないもないが
子育てに正しさはない
人生のようなものにも
それがないように
あたしたちにともなう
正義は/悪は
それらの構成とセンスで
角度を変えながら進んでく
冷静でいる事/状況を楽しみ/リラックスする
宇宙との一体感が
失うものを少なくさせる
どこでもいいから
ばんばん扉とか窓とか開かせて
空気いれてやるってことだ

夏フェスで
欲望のおもむくままに泥酔して酩酊し
ラブ
アンド
ピース

ロハスにたわむれた俺や
もしくは
ゆわれのない過酷な労働にカルマをのろい
天に向かってつばを吐いてる僕
朝までライブハウスでマイクジャックのタイミングをはかってた君たち
どれもこーれも今だねー!まじ最高!

って感覚を通過して現実、、、

無力だ!
無力すぎる!

というわけで今日も死ぬかもしれないとおもいつつ
時を刻みまくり
「死ぬ前にひとこと」とパソコンを立ち上げたりする

よだれ
たらし
ながら
トライブする
ドライブスルーがするオーダーミス
ゆるそー今夜は〜
自分探〜して〜
目が
目が
とーれーたー



さとり
から
ばっくれ

感性を磨こうぜ!
完全を疑おうぜ!
全米を泣かそうぜ!
未来を追い抜かそうぜ!



ダメージなメンタルをメンテナンスすんの!


ログアウトのタイミングを見失い
あーとかえーとかいいながら
あたしたちはまたカミングアウトできない
ノーコメントに寄り添おう
見上げている含み笑いたちへ
てめーらは雑音をリスペクトしろ
空がふやけていく季節がおとずれる
有名人が何人も死人(しにびと)になり
無名人が殺人犯
として著明になるニュースが
延々オンエアを続ける
「依然としてわからないままの理由たち」
萎縮した
脳で
徘徊
する
その権利をぶらさげてもったまま
わたしたちは
耳に
音楽を
流し込み
攻撃を
ガード
する
構造上の問題は
ソーダ水の中に立つこと
によってクリアになる
共有する特別な場所への道は
全てつながっている
どんなやつにも地獄はついてまわる
天国の度合いとか
痛みとか
苦しみは
ある程度そいつらの立場に立って考えろ
10年後に
おおいにずれていく「価値観」を考慮し
覗き込んでる今を
「自分自身」だと
「自覚する事」を
忘れるな
プライバシーも
ブルーシートも
廃屋でみつけたカマキリの
卵の中身も
今はまだみんな生きてる
メディアリテラシーという名のスタイルを嚥下し
カミングアウトのタイミングをみはからい
ミラクルの通過地点を詳しくコミットする
破かれた日記の
ページについては
あきらめたはずだ
まったく
歴史を作り替える事は簡単だけど簡単じゃない
誰かのこころにしみこんだイメージをぬりかえることは
できそうでできないと

今は

わかってる

と便所の壁にかいてあった



スローモーションで
ポンデライオンをたべ
飛ぶ
という事
について
JKとOLが考え込んでる
外国人労働者と同じ時給ではたらく30代引きこもり経験者たち
ローマ字で入力して出力するセリフをリプレイ
音声に伴うコミュニケーションより上をいくリアル
リバースされる食べ物が便器のふちを汚す
欲望という名前のゼロ地点が
それぞれのボディーに確信をもたらすのはなぜか?
何重もの輪郭はもはや個人ではなくモブ
数えきれない数字たちが
四季を失った道ばたをいっせいに
埋め尽くし
「超大好き」
とか
「いっぺん死ね」
とかいうメールに
エコーが
かかる
腹の真ん中をつきぬける浮力
埋まる事の無い魂たちの
冷たい涙のカスが絞り出され
すかすかのまぶたの裏側をのぞきこむ
集結する怒りにフラッシュがたかれて
間違った事あたし言ってますか?
じゃねえんだよ
果てしのない
悪意の
無さで
善良な
コトバたちを
交差させ
地平線を
確認する意味で
いかれたメロディーをライフスタイルに進化させ
フラッグがふりまわされる
もう後一周
霧の中を全力で疾走する


自由詩 ザ!天国の温度 Copyright モマリサ公 2023-01-18 19:03:44
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