未知
ひだかたけし

足付かない水底の異様
ひろがり
平常心、喪失し
たちすくむ


胚種の成長そのもの、
宇宙の諸事象の流れ

その力動、巨大に透きとおり
細やか層状の響きの交錯
形成され練り上げられ
意味突き破り
踊り躍る 
流出し流入し
流動し溢れ続け

圧倒する 表現を
言葉の 以前、以後
無意味の大河



在ること
濃密な静かさ、
足付かない
水底の異様、

力線は走る 
遠い郷愁憧憬と共

わたしは知らない、

そのヒビキの その先を






自由詩 未知 Copyright ひだかたけし 2023-01-16 18:45:30
notebook Home 戻る