途上の人
ひだかたけし

漆黒に青銅の響き、在り
ぽっかり開いた穴、広がり

忘却される在ることの去来
ワダチ確かに途上に刻まれ
不断に崩れ落ちる祈念の海

私たち、常に途上の人
叩き漂いエンジン吹かし
憑依したアクマに貪られ
この謎に波打つ世界、
一枚一枚剥き露に剥き

内奥の響きの余韻、
空の高みに放ち

忘却し、

漆黒に青銅の響き 在り
ぽっかり開いた穴 広がり

新たに改め、

到来した浄福の朝 光充ち溢れ

一歩、踏み出す足下
異様な世界の力動に 

人 目覚め、
また目醒め、

二歩、踏み出す

限り無い未知へ













自由詩 途上の人 Copyright ひだかたけし 2023-01-11 20:06:37
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