はだし
soft_machine

夜がさびしいすすき
街灯の猫はひとり
角のひとりっ児

すれ違う誰かさん
くり抜かれ ひらく月いろ

愛しか知らない
感じる痛みすこし齧る
とじない唇
みがいた歯
繋がる線を 択べない

ほらまた 消えてゆく星を背に
留まる音と風
細くて 千切れても
抵抗を やめない

裸足でひろがる 夜
砂浜を駆け抜けると

ひとり私も 海






自由詩 はだし Copyright soft_machine 2023-01-08 15:41:58
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