初日の出登山
zenyama太郎
九州では初めての初日の出登山だった
日本百名山の韓国岳へ友人と出かけた
2時間弱で何回も登っている山なので
軽く考えたのが
まちがいだった
登山口から頂上近くまで
大雪が残っていた
ところどころ凍結もしている
8割以上の人たちがアイゼンを履いていた
僕の友人も履いていた
後悔先に立たずだ
恐る恐る一歩ずつゆっくりゆっくり登った
何回かすべったが幸いにも転倒はしなかった
頂上に着く頃にはもう東の空が
曙色に美しく染まっていた
冷たい風に吹き飛ばされそうになりながら
数百人の登山者が今か今かと東の空を見つめていた
しかしお日様はなかなか昇ってこない
冷たい手でカメラを東の空へ向け続けた
霊峰高千穂峰の左横にやっとお日様が
姿を現したときには大きな感動に包まれた
「ばんざーい!」と大きな声で叫びたくなったが
だれもやらないので自重した
次は是非やってみたい!
下山はさらに緊張した
アイゼンのない恐怖を感じながら
一歩一歩ゆっくりゆっくりおりた
ドクターヘリのことも一瞬頭をよぎった
しかし、途中で大きくすべって後ろ向きにバターンと倒れた
一瞬のことで気づいたら倒れていたという感じだった
幸いにもケガはなかった
その後はさらに一歩一歩ゆっくりゆっくりおりた
何人者の人たちに道を譲った
登山口に無事着いたときには
山に向かって深々と感謝の頭を下げた
「油断大敵」という教訓を噛みしめながら
その後駐車場のトイレ前で
コンクリートのうえに
バターンと後ろ向きにすべって倒れた若い女性に
遭遇した
何がおかしいのか倒れたまましばらくゲラゲラ笑っていた
こちらも幸いにもケガがなくてよかった