凍夏
soft_machine

ふくらめる レンズ
喉で固まって
何度くちびる、噛んだろう
柔らかい毛片
ほこりかぶる列
奪われたあめ色

ぶつかれる 氷晶
固化する汀
鳥達の円錐

夏は溶けていたかった
タールのまま ひとつかむ声
縫い綴じられた
まぶたの裏の 凍夏

永遠は届くか 果たすか
青くて白くて かがやきは酷く

本気で抱きしめた 永遠
殴りたいのに
ずっと好きだから
喪う この一瞬の




自由詩 凍夏 Copyright soft_machine 2023-01-03 18:36:01
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