春ニシテ君ヲ想フ
ミナト 螢

誰もいない
海なら
押し寄せる波で
君を抱きたい

激しくて
離れられない
そんな運命を
信じながら

忍者のように
足音を消して

昼の真ん中で
鏡を見よう

寒そうな

開く前に
重ねて

君が引いた
アイラインの先を
一緒に辿りたい


自由詩 春ニシテ君ヲ想フ Copyright ミナト 螢 2023-01-03 17:00:39
notebook Home