すすき
soft_machine

あわく 枯れた 冬にあって
膨らみはじめる 谷間よ
人をあらう 瞳
透りすぎて 朱い

馬を抱える
少年たちが はだかの背中
食め、春を跳ね
耳と耳とが 内緒する

冬は 響きあえる ふしぎ
内輪 外輪 坂はけむりで充ち
たすける人 さがす指 ふりまく声

すすきは 咲う
のどかに 起る
あちらでは ふわり 邑はみず色



自由詩 すすき Copyright soft_machine 2023-01-02 15:33:17
notebook Home 戻る