女學生日記 四十七
TAT


一月一日 月曜
天氣 晴
起床 二時〇分
就床 十時〇分

あゝ輝かしき昭和十五年 皇紀二千六百年は明けた
午前二時起床
父・兄・妹達と神社參拜に出掛ける
長谷神社・鎮守様・白山神社・新長谷寺・春日神社・神明神社に參拜
途中お友達の家に名刺を配る
歸つてお雜煮を食べる
私は四つ食べた
去年は五つだつたけど今年は大きいからだらう
我が家の最高は兄さんで十であつた
それから歌留多・双六をして遊んだ
長野さん(中之保温井)池田律子さんから賀状が来た
新年拜賀式を濟まして興亞奉公日であるから國旗掲揚・神社參拜を行つた
晝から関校へ展覧會を見に行きお友達に會ふ
歸つてから妹達と羽根つきをした
夜はかるた取をして遊んだ
でもお友達の篠塚さんが病氣で寢ておいでになつて一緒に遊べないのが悲しい


散文(批評随筆小説等) 女學生日記 四十七 Copyright TAT 2023-01-01 14:55:10
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