貫いて、ひたすら青を
ひだかたけし

包み込まれた熱、
柔らかに放射され
愛、
どすんと降って来る

わたしのなかには
悪魔と神様、住み込み
哀しく焦がれた眼をした
少年がその均衡を保ってる

ずっと深みへずっと高みへ
昇り降り
降りては昇り
同じこと同じこと、
今朝、アパート二階から
臨んだ空は ひたすら青

汚され汚し荒れ狂い
殺し合い引き裂かれた肉、
病んで患い苦に耐え
透明になる澄みわたる
たましい、鳴り響かせ
あなたにせかいに

包み込まれた熱、
優しく放射され
愛、
どすんと降って来る

生きていても死んでしまう
死んでも生き続け歌い響く
旅する魂、
五感と静かさの狭間で

貫いて、ひたすら青を
引き受けて、神様と悪魔
老いゆくこの身で
新たに均衡させ
解いて探って思考し
より深みへより高みへ

見えるもの見えないもの、
愛するあなたを世界を包み込む









自由詩 貫いて、ひたすら青を Copyright ひだかたけし 2022-12-30 19:21:55
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