__シズム:秋の心
あらい
雲は魚/
白雲が透けるほど気持ちよくのび
、春の日差しに溶け込んで
、青々とした若葉も
夏の陽炎に揺らいでしまう
通り雨に映し出された虹の橋も
、亘り切る。弾けて消える思い出も
、色づいては枯れ始めるころに。
硝子の器に浮いた魚は
「あっ」という間に流されていく
ナッツの欠片が陽気な、
陰影が間逆なヒトは、
アフタヌーンリコリスとなった。
多分かたちのかわりやすい若者が
横顔だけを そこら中に
シックリとさせ、
仕方ないのだとケラケラという
|薄ら笑いは何処も|
|画報を前貸しする|
メモ帳に描きあった、風刺漫画と
ほほえみがいびつなヒト
だけではない。
薄墨で
あさがおを絡めた。
透明度の高い縁に見えた
結局 シリが美しいだけのヒトとなる
「ハイチェストに飾るだけの粗末な額縁に
佇む人の顔は見えなかった。」
グリーンのただ一幕の反抗が
志半ばにある
石包丁と明るい悪の道と置いた
通販サイトを生み出している
冊子から たわわ
夏の雲の上から
亡骸が降って湧いている
独身の脱文にどろだんごを密売する
姑息な手段を積んだふといからだに、
網目の羽根は脆く 千切れて飛べぬ。
かじかんだ手で
みちと土踏まずを行き交わせて
関係しあって、いる。
『僕ら』という名前はどこかしら
連れ去られた、
後始末を忘れ
約束もそぞろになった
いっぱいいっぱいの彼方に
遙かなる夢に、
栞を挟んだものだったか
こんな風に飛び出す絵本を
いままでボクは知らないまま
だったのか
ときすべやかに
/安心して おやすみして おやすみ
曰く『混沌とkosmos』