夜想
ひだかたけし

隣家の灯、点り
遥か彼方に
遠い遠い
郷愁の火

開かれた聖書に
漆黒の闇、
太陽は輝き生きて
爆発し続ける光、光

私たちは何処へ向かっているのか?
私たちは何処へ還っていくのか?

白い病床
面会する者はなく
延命措置だけが為される

隣家の灯、消え
遥か彼方に
遠い遠い
郷愁の思い

閃光に貫かれ
すべて崩れ
ちりぢりばらばら

私は進む、闇と光の先へ
一歩一歩、
闇と光のその先へ









自由詩 夜想 Copyright ひだかたけし 2022-12-24 19:40:25
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