独り言12.21
ホカチャン

○「肉牛」
散歩の途中農家の飼っている子牛2頭にいつも会う
人間に食われる運命とも知らず
いつもつぶらなひとみで僕を見つめる
人間がおいしく食べるために
大事に育てていると思えば
複雑な気持ちに襲われる
宮沢賢治の「注文の多い料理店」を思い出す

○「ぼんやり」
近ごろぼんやりすることを覚えた
なにもしない
なにも考えないで
ぼんやりする
至福の時間だ

○「寒い朝」
寒い朝なのに
今朝も新聞配達のバイク音を
暖かい布団のなかで聞いた
こういう人たちが働いているから
世の中が回っているのだ
ご苦労さんと心の中でつぶやいた

○「歯科衛生士」
歯医者で歯科衛生士を指名している患者がいたと
ワイフが言った
若くてかわいい丁寧な歯科衛生士だったという
いろいろ事情があってやめたということだった
残念だ









自由詩 独り言12.21 Copyright ホカチャン 2022-12-21 11:30:56
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