春待ち
たもつ



壊れた室外機に腰を掛けて
春が来るのを待ってる
いくつも季節は過ぎていくのに
春だけがまだな気がする
私は雲ではないけれど 
春が来たら食べたいものを思い浮かべ
その食べ物に
うどん、と名付けた
おそらく良い香りがして
麺の類なんだろう



自由詩 春待ち Copyright たもつ 2022-12-18 17:07:44
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