シングルベッド
ミナト 螢

布団の中で
縛り付けられたように眠る

右も左も
空いているのに
真ん中が好きだ

甘えるのが苦手だから
逃げるのが嫌いだから

シーツの中心に
皺を寄せて
文字だとか
書いてるうちに
殺されるかも知れない

ひとり分の重さに
慣れたベッドは
いつも叫んでいる


自由詩 シングルベッド Copyright ミナト 螢 2022-12-17 17:57:27
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