邪悪なるもの
ひだかたけし
次々と
完膚無きまで
叩き潰し
肉の断片まで踏み潰し
俺を裏切った人間ども、
無へと掻き消す
夢見した、血塗れ
悪夢、一晩延々
充満する憎悪と憤怒
右の拳だけで
殴り続け
両足でもって踏み潰し
午前七時に目覚めて、
右の手の痺れ生々しく
陰鬱な気分、わたしを覆い尽くし
とっくに対象化し和解したはずのそれ、
未だ自分の内底で渦巻いているのだと 識る。
自由詩
邪悪なるもの
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ひだかたけし
2022-12-17 17:46:55
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