最終列車
たもつ



魚が星を眺めている
水の中には他に
眺めるものがないから

魚はただ
そこにいないかのように
ポカンと
存在だけがある

ふと最終列車が到着する
魚は乗り込み
自分から遠ざかっていく



自由詩 最終列車 Copyright たもつ 2022-12-14 07:15:51
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