日光浴
そらの珊瑚

初冬の光は
ちょっとあたたかで優しい

川のほとりで
すすきが日光浴している

若いすすきは
つややかな穂先をしならせて
本当の冬を迎えうつにあたり
どう生きていこうかって
ささやかな闘志をあたためている

年老いたすすきは
毛羽立った穂先を
くるっと丸ませていよいよ繭玉になる
その中に宿る魂はとても軽いのに
羽がないので飛んでいけない
本当の冬にむけて
どうやって死んでいこうかと思案している

お日さまの光にはあらがえない ただ浴びるだけ
薄いひなたに誰かの影
生きてきたように死んでいく
命の日光浴は続く


自由詩 日光浴 Copyright そらの珊瑚 2022-12-12 14:40:43
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