つみ木あそびブルース
soft_machine
思いでをつくる
まずは目
動物なんだよ こんな時
迫りくる灰色の展開の前で
ふくらんで見えるあんたの目
つぎに声
これがたぶん一番 思いで深いよ
弦はやわらかめ
冬の午後は木の根が張られ
大地の熱を感じられるバス
舞台まで酒の海
こけつまろびつ
指に絡まるギターが
告げる往来 モノトーンを遡り
俺らから遠ざかるんだ
一生をカウントするブギ
どうしても歩かなくちゃ
あっという間に消されるだろ?
風の笑い
閉ざされる唇
ひと筋の煙
思いでは
つみ木あそび
子どもなのだろう 幾つになっても
歌は記憶を重ねて沈む
目の前に拡がる ささやかながら
あんたのブルース 火を送る