続 ち、に濁点
たま
だいこんを抜く
よく太って近年にない出来映えだ
ぢの痛みを我慢しつつ植えつけたから
ご褒美なのかもしれない
この冬は
だいこん、たまねぎ、そらまめ、茎ブロッコリーが
畑で育つ
いつもの半分しかない
けど、みんなよく育っているから不思議だ
いつもとおなじなのに
種も、苗も、肥料も
なにが違ったのだろうか
違いがあるとすれば
ぢの痛みだけだ
でも、なんだろう
それって
わからない
たぶん、いまのぼくは詩人じゃない
詩人だったらわかるはず
だから、というか
それが良かったのかもしれない
野菜たちは
きっと、詩人が嫌いなのだ
それで
なんとなく納得できる、かもね