ゆめのなかなら、愛しちゃいそう
秋葉竹



おだてられ、
笑みが思わずこぼれちゃう
《女ですもの》ほしがりませんわ。


本当の
ことをこっそり教えるね?
きみ、あたしのこと《好き》らしいわよ。


きみがまっすぐ
立つには《杖》がいる
それが《あたし》と云っているんだ!


折り鶴を枕の下に置いて寝た
祈りの数だけ、
夢を折ったわ、


見下ろす《エヴァ》、
初号機はただそびえ立ち
ひとに戻れば、悪夢に沈むの?


気がつけば震えていたのは寒いから、
いいえ孤りがこわくはないわ、

翼持つ
ものに愛されたかったが
寒い孤りを無言で生きたわ。


十字架に祈りを捧げる横顔と
《ジャンヌダルク》に似た声が好き!


真っ白な小さな教会
《リンゴン》と鐘が鳴る時
聖女(ジャンヌ)に逢う夢


正直に、愛してますッ!て言った事ある?
恥ずかしさなんてぶった切って、さ。


愛してる、
あいしすぎてる、愛していいよ、
愛しちゃいそう、愛して、泣くわ……



ねぇ、きみ?
あたしのことが好きなんだろう?
ここは笑顔で、泣くのはあとでね


ねぇ、きみ?
あたしとふたりで生きられる?
《すべて》を棄てたら、生きられないよ?


ねぇ、きみ?
月下、雷鳴、花吹雪
天真爛漫、ただ、惚れちゃいそう。













自由詩 ゆめのなかなら、愛しちゃいそう Copyright 秋葉竹 2022-11-27 03:48:13
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