一日一善、一日一進
ひだかたけし

独り、
たたずむ
ベランダの先

濡れ始めた路面、
開く花の傘たち、

肉は痛んで意識、屈曲
大きく忙しく息、継ぐ

今日は雨降り、日々移り
路面に映る、現の影

透明な雨滴が軒先から
しずかにしずかに
落ち続けて

一日一善、一日一進
時の未知に身を委ね、

ゆっくりゆっくり出発します。



自由詩 一日一善、一日一進 Copyright ひだかたけし 2022-11-26 11:25:38
notebook Home 戻る