「悪い予感」
ジム・プリマス

家の外に車が停車したり
人の話し声が聞こえたりすると
未納の料金を取り立てに来たんじゃないかとか
悪口を言われているんじゃないかと
疑心暗鬼に陥って不安になるので
常に音楽を流して
人の声や家の近くの物音を遮っている
ソニーの音楽ソフトを使って
音楽を流していたけど
詩作するとき歌詞のある歌が流れてくると
邪魔になるので
最近はYouTubeで
クラシックの名曲集を選んで
流していた。だけど
俺の聞き間違いなのかも知れないけど
交響楽団がちゃんと演奏したものではなく
シンセサイザーを使ったとしか
思えないものが多くて
結局、ピアノソロに落ち着いていた
でもそれにも飽きたので
今日はジャズを流している

この頃、自分が書いた詩や散文の内容が
ある程度の頻度で
現実化しているような気がする
自分の考えすぎか妄想かも知れない
あまり良くない内容のことを書くのが
まずいのではないかと思うようになった
以前、五十半ばで、高校の時の同級生が
心臓麻痺で急に亡くなった時
そのしばらく前に前歯が抜ける夢を見た
歯が全部抜け落ちる夢を見たときは
父方の叔母が亡くなった
父が亡くなったときも
親友が自殺したときも
それらしい夢は見なかったので
完全には当てはまらないので
ただの偶然だろうと思うことにしている
未来が予見できたとしても
それはロクなことじゃない

今は酒を買う余力があるので
安いウイスキーを買ってこようと思う
八年物のバランタインやジム・ビームスなら
千円余りで買えるので
貧乏な身の上の自分にはありがたい
メーカーズ・マークを買いたいところだが
バランタインの倍以上するので
いまのところは手が出ない






自由詩 「悪い予感」 Copyright ジム・プリマス 2022-11-22 13:00:06
notebook Home 戻る