サムライウーマン
ミナト 螢

甘くて
全ての花から
名前を取ったような
春の香りだ

手首に撒いて
授業を受けたから
ノートに
ピンクの風が吹く

鳥は飛べるだろうか
恋は運べるだろうか

鼻から抜ける
強い香りは
少し前を急いで

ノートの切れ端に
何も書かなくても
君に渡したい


自由詩 サムライウーマン Copyright ミナト 螢 2022-11-19 16:21:28
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