「クレクレ星人の独り言2」
ジム・プリマス

 僕は積極財政賛成派だけど、政府に無限に国債という名の、貨幣発行をしろというつもりはない、節約すべきところは節約するべきだけど、必要なところには必要なだけの金を出せと言っているだけだ。
 防衛費を増額する財源は新規国債発行が良いと思う。五ヵ年で四十八兆必要なら真水で国債発行すべきだ。それで自衛官の待遇を良くして、自衛官の給料が上がり、休みが多くなれば、自衛官たちも地元の商店街で買い物をしたり、家族で近場の観光地へ出かけたりするようになるだろう、そうなれば、それだけ沢山のお金を消費するようになる、そうすれば地元の商店街も、近場の観光地も少しは潤う。
 駐屯地の老朽化した官舎や関連の建物を補修したり、新設すれば、地域の土建業の仕事が増え、業者が儲かる。弾薬の補充をすれば、弾を作っている会社や火薬を作っている会社が儲かる。自衛隊が装備品や、不足している車両や航空機の部品を補充すれば、それを納入している業者が儲かる。
 そのようにして防衛費も民間の市場に流れる。そうなれば民間の経済も潤い、市場経済が回り始める。そうやって少しでもデフレが解消すれば、それだけ景気が良くなる。
 政府が積極的に国債発行という貨幣発行をして、必要なところに財政出動をすれば、デフレ不況も改善され日本は滅亡の危機から立ち直り、息をふきかえすことができる。もちろん大量に貨幣発行すればモノの価値に対する貨幣の価値が下がり、デマンドプル型のインフレになるだろう。そこは調整する必要があるだろうが。
 ここで緊縮財政派の質の悪いレトリック、現在のコストプッシュ型のインフレを、インフレになったのだから政府の財政出動は抑制するべきだとかいうのはもうやめにしてもらいたい。
 それより質の悪いのは令和四年度、六十八兆円超えの史上最大の税収があったにもかかわらず、さらなる増税を画策して、税をもっとクレ、クレ、と要求する「ザイム・クレクレ星人」たちのほうだろう。


散文(批評随筆小説等) 「クレクレ星人の独り言2」 Copyright ジム・プリマス 2022-11-11 16:05:07
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