読書
はるな



風がいよいよつめたくなってきた
頁をめくるときがきた、と君が言う
ぼくは12頁めの一行めを読む
愛してくれるなら誰でも良かった
乱丁だろうか
次の行は暗く潰れて
愛して良いならだれでも良かったのよ、
すらすらと言う
君の目がぼくを見ている



自由詩 読書 Copyright はるな 2022-11-09 23:16:12
notebook Home 戻る