れくいえむ
soft_machine

進化をやめて
一旦おとろえてた頃は
たのしかったな
こたつなんか寛ぐよ
きのこ気分
踊れるくらいに 菌人

ある夜 どうしてか
目ざめる再進化
それも突然おわるって
決定してるってわかって
老骨を組み直すのって
けっこうな骨

風が強くなってきたら
のびろ翅
渦を合わせて夜を奏でる
ひかりと影とにおいにつつまれ
完全に変態していたい

雲が迫ってきたぞ
ひらけ鰓
ぬくもりを残したデトリタス
むきだしの血管を小魚につつかせ
外海の虚数を変換する

そんな進化に
あきたんだと思う
並べたことば見せあう
空のとなりに
を、だけは消させないように
雨に耳をふせるときこえる
星のれくいえむ



自由詩 れくいえむ Copyright soft_machine 2022-11-07 20:08:09
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