深夜のつぶやき 
ダンテ カフカ ランボー


自分が 生きていると 言うことを
ずっと 意識し続けたいから
眠りたくない

未熟な 自分の 人生を
未完の ままに したくない

自分が 解らない
というよりも
自分には 自分は 決して
解らない ものだと 思う

意識することが 存在していることと
充分に 一致 しているか どうか
解らない

存在していることも もうひとつ
実感がない

存在することに 不安が あって
人間存在として 欠落が あるとしか
思えない

人生は 深すぎて 自分の 考えでは
到底 及ばない

人生は もともと 不条理なのだから
それを 考えようとする
自分は ひどく 愚かなのだと 思う

しかし 私は いま 考えて
生きていることを
幸福だと
思う

人生を 考えるのは
贅沢なことだと
思っている


自由詩 深夜のつぶやき  Copyright ダンテ カフカ ランボー 2022-11-07 00:05:23
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