逢いたくて、逢いたくて。
秋葉竹

  


聴きたくて、耳をすましてみたけれど
雫の音さえ無音の
雨の日。


犬バスに
昨日乗ったと告げた日に
それはチガウと、ゆうなよ、泣くよ?


天空の島をみあげて真実を
知ったさざなみ
てりかえす海。


小雨ふる
傘をさしてはいるものの
アイツはぜったい視えない、冬瓜


顔のない人としきりに話す君
なにをめざして
生き
ながらえてる?


あこがれの姫はこの世に
風を棄て
夢の谷間に
咲く
儚げに。


ねぇそれで。

夢の中ならあえるなら。

あたし、ゆめなか蛍になりたい………


もしつきが
かけるもみちるもしないなら
あたしがかぐや姫でもいいかな?


そしてもし
あたしに夢をみる意地が
あるなら
生きろと
じぶんに
ゆうわ!











自由詩 逢いたくて、逢いたくて。 Copyright 秋葉竹 2022-11-03 07:09:38
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