君の街まで
ミナト 螢

タクシーを止めるのが
下手だったから
君の街まで
歩いて行こう

デパートのマネキンが
指差す方を
何となく信じたい

抱えた花束が
似合う場所を探して
記念写真を撮りたい

この街には
ゴミがひとつも
ないと思った

夜景の中で
星になれたら
君に会えなくても
見つけて貰う


自由詩 君の街まで Copyright ミナト 螢 2022-10-31 19:14:03
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