世界の途、一人の未知
ひだかたけし

ポップに弾けて
落ち込む必要ない
突き破った、
突き抜けた、
肉に悶え肉と苦悩し
極北の荒れ地にて
砂場で遊ぶ子供、
離れていく
別れていく
夢中で明るみ


弾ける笑い
魂の大洋を泳ぎ
魂の太陽を目指し
浮かび上がる形象
世界を押し退け、
世界に寄り添い、
より深く沈み込み

〈光の中を流れる叡智が生きている〉*

一つの象徴に
躍る、訪れ、掴み 
次から次へ現れる
舞い上がる感情を
迎え入れ制御して

僕はいくよ、独りでいくよ
これは僕一人の未知だもの
苦痛の肉を引きづりなから
心を焚き付け火を点け
よりクールにより熱く
僕はいくよ、独りでいくよ


ポップに弾けて
落ち込む必要ない
突き破った、
突き抜けた、
肉に悶え肉と苦悩し
極北の荒れ地にて
砂場で遊ぶ子供、
離れていく
別れていく
夢中で明るみ

世界に足付け
世界に寄り添い
より深みの太陽へ
タマシイの大洋を泳ぎ

  *


雪に孔雀は舞い、陽に跳躍する子の疾走
独り人、内なる宇宙へ故郷へ還っていく

開けるもの訪れるものを
拍を刻みながら待ち






*ルドルフ・シュタイナー『宇宙論・宗教・哲学』より引用


自由詩 世界の途、一人の未知 Copyright ひだかたけし 2022-10-27 19:33:07
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