詩想3
ひだかたけし
はらはら バラバラ
落ちる気分、
ゆっくり ゆっくり
持ち上げて
今日の朝に、この時に
光の中にひたりゆく
光の海をおよぎゆく
打ち寄せる波、開ける青、
艶やかな黒髪 街をいき
息するものは 放擲され
荒野に曝される冷える肉身、
行ったり来たり、鬼火のように
感情を制御せよ、思考を直観に接続せよ
空間 歩む 肉の体、
無限 掴む 魂の思、
神秘という言葉、使うな
神秘というその、手前で
イメージは解き放たれ
捉え言葉に映し変え
光の中を流れる叡智が生きている
降り注ぐ青に艶やかな黒髪揺れて
光の中を流れる叡智が躍っている!
はらはら バラバラ
裂ける気分、
そっと そっと
繋ぎ合わせ
今日の朝に、この時に
震えながら震えながら、
覚醒する意識を静か 保ち
流れゆく白雲に 詩想する