独り言10.26
ホカチャン

○「終活」
朝食を食べ終わったら妻が
「昼は何にするうー?」
と気だるそうに尋ねる
昼食を食べ終わったら妻が
「夜は何にするうー?」
と気だるそうに尋ねる
夕食を食べ終わったら妻が
「明日の朝は何にするうー?」
と気だるそうに尋ねる
このようにして終活の日々が過ぎていく

○「田舎」
田舎に一流の人は
なかなかいない
技術者も文化人も
二流三流がほとんどである
この二流三流の人たちが
一流のつもりでいるから
また面白いところでもある

○「潮時」
始めるのに潮時あり
終わるのに潮時あり

○「事故は一瞬で起きる」
近くの井戸堀の仕事を息子と精力的やっていたおじさんが
見通しのいい直線道路で
センタラインを越えてトラックと正面衝突して
亡くなった
あっけない死であった

○「民主主義国家」
テレビや新聞が総理の批判をしている間は
健全である

○「言葉」
ふだん口にしている言葉によって
自己がつくらていく

○「流す」
欲望も悪念も
止めずに流していく
止めたときに悪となる

○「宗教」
寄付なし物買いなし会費なし
押しつけなし
僕の通っている寺の坐禅会は
無料でお茶やお菓子まで出してくださる
それなのにいつも参加しているのは
数名である
誠に不思議なことである












自由詩 独り言10.26 Copyright ホカチャン 2022-10-26 08:41:08
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