そよかぜのうた
秋葉竹
青空が破れるような暗闇にふときづいたのは別れのあくる日
黄昏の風が鋭く首すじを切りつけるよな初めての街
ほほえみを忘れたころに斜めから好きとか云うから泣きたくなるんだ
神さまも眠る小高い丘の上やさしい香りのそよかぜのうた
地獄へと引きずる使者の甘い声、恋愛地獄の入り口に立つ
清い火はけっして正しいわけではない世界を燃やせるだけのことです
書かれてる悲しい顔のクラウンの目尻あたりに溜まる小雨か
世界へと通じる扉の顔をしてこの部屋の窓はすましているのか
冬に立ち綺麗な夜景をみおろせばこの街もまだキラキラしている