三という宝石
st

最近
三度目の正直
なんていう

ことわざが話題となった

さる
皇族の関係者が

三度も挑戦して
やっと弁護士の司法試験に
合格したらしい

二度あることは三度ある

仏の顔も三度まで

などなどと
三のつくことわざは
数知れずある

四は
死のイメージがして嫌われ

二や五となると
少なすぎたり
多すぎたりと

選ばれやすい数ではあるが

ことわざという
豊かな森で

まるで
美しい宝石のように
輝いている

俳句より短いくせに
ことわざの森は豊かだ

知識の草が地上を覆い
鋭い風刺の木が茂り
教訓の花が咲き誇る

人間の
観察と経験を肥やしにして
長い時間をかけて

世代から世代へと
受け継がれた宝物


紺屋の白袴で


江戸時代に


タイムスリップもできる









自由詩 三という宝石 Copyright st 2022-10-24 11:33:25
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