詩想
ひだかたけし
裂き開く
何を?
世界を
炸裂させる
永遠を
何に?
無常なる、
この現に
日常を今を肉の痛苦を
噛みしめながら
しっかり生きて
ひたすら耐えて
意志と勇気と明晰、保ち
感覚される現実という、永遠の比喩
感覚される世界を貫く永遠なるもの
彼女は陽光を浴びやって来る
彼女は月光を抜けやって来る
彼女は沈黙の内に佇んで居る
*
切り開く
何を?
日常を
炸裂させる
瞬間を
何に?
直進する、
時間に
この世の無常に阿呆になる
逢い別れる人々に支えられ
過ぎ行く時は
丘を駆け抜ける白馬の如く、
記憶に生々しい光景は甦り
青い青い天空に木霊して