冬の夜を歩くうた
秋葉竹


  

僕は知らない転ばない
 歩き方とか光る夜

潜った街にはトモシビが
 雪が降るよに積もってる

眠れないから夜をゆく
 気分は上がらずただ歩く

夜の街には堕天使や
 陸の人魚が棲むと聴く

僕は知らない転ばない
 歩き方とかマフラーの

暖かくなる巻き方や
 感謝を伝える言の葉や

泣いてる子どものあやしかた
 夜を歩いてただ風の

眼に染むだけにまかせてる
 僕は知らない正しさや

たとえば嘘のあたたかさ
 僕は知らないだれからも

好かれる笑顔や悲しみを
 こらえて生きる光り方







自由詩 冬の夜を歩くうた Copyright 秋葉竹 2022-10-22 11:33:51
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