夜を、歩く
秋葉竹
なにも、持たなくてよいと信じた
さまよえるあのころ、コーラが好きだった
忘れられなくない絶望、でも忘れず
むねのおくに刻み込む、勇気と信じて
あすを夢見ない現実に震えた、深夜
わきまえているだけで、済まないと知った
そのまま生きてゆくと、それでも、と
だれにすがることなく
かみにちかうことなく
さらけだしたじぶんの弱さ醜さ
ただ、いまは仕方がないのだと、慰めたけど
必ず来るという未来、それはそうにしても
透きとおった未来が、ただの闇にみえても
その闇へ向かい一歩一歩、歩く
歩くことが大切なこと、それだけ信じて
一歩一歩、夜を、歩く