サウンドに身を委ね、導かれ
ひだかたけし

青い空、深く
包み込まれ
清澄な甘露
探しながら
柔らかな、
優しい、
女の抱擁を
受け容れる

生々しい
艶かしい
懐かしい
声に
意識を
明け渡し

旅は続く
休むことは
ない、
彼女は
神秘的なウゴキを
するから、不断に
安らうことを知らず
神秘の踊りを躍るから

開いた聖書、
燭台と小説、
うねる大洋、
爆発する太陽、
遠く響き渡る声、

 泣かないで泣かないで
 僕たちはまたきっと逢える

天空は裂け開き
丸見えの宇宙
魂は自らの姿を
見据える、
持続する
新たな次元の
旋律に鼓動に
耳を澄まし

天使は手を叩き
大地を蹴る
深まる夜に、
その音が、
あなたには聴こえますか?
その慈しみを
あなたは感じられますか?

あなたからみたわたしは
ドンナダロウ
わたしからみたあなたは
ドンナダッケ

優しくなって
柔らかくなって
貴女の抱擁を受け容れ

近づいていく、日々
魂の旋律に、魂の宇宙に
日々、この
生々しい艶かしい懐かしい
サウンドに身を委ね、導かれ






自由詩 サウンドに身を委ね、導かれ Copyright ひだかたけし 2022-10-13 21:03:26
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