「サン」3分
モマリサ公

ありったけの善意が
満ちていた画面
だれもがいいヒト
でいようと必死だった
みんな
自分自身の状態に
満足し
あきらめが蔓延し
死の匂いは充満した
弟が
ぼぼぼくがお思うに
詩詩詩のよ良いところ

かか書いていいるときは
ほ本人のももものだけど
げげげ現在が
か書かれていくこと
によって
他他他他者他者にき切りかか替わり
「かか過去のほ本人」と
いう
べべ別別の人格が
うう生まれていくという
こここと


彼のひらかれた
瞳から
ぼろぼろと
文字がこぼれていくのがわかる

生きることに絶望して自殺しようとしている弟は
ホルモンバランスがわるいというだけだ
このことに起因するいじめをうけていることはたしかだが
むしろ積極的に絶望して詩をいくつも書いていた
街をパトロールしてマッピングする
太陽は見えなくなっていたが
まだあたりは青いスケールをたもったままだった
見上げると
しろい光や橙のひかりが壁面に
ともってどれもはずんでいる
「そうそう、いい忘れたんだけど、実はオマエな、死んでんだよ」
「それな、言っとく,一応」
「瀑笑」

生きることに絶望して自殺しようとしている弟は
詩に関しては天才だった
みんなが彼の詩をよみたがった
彼の詩をあまりにもみんながよむので
彼はもう詩という存在になって
みんなという詩になってしまった


自由詩 「サン」3分 Copyright モマリサ公 2022-10-02 17:31:50
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