灌漑の暮れ方
あらい
他愛のない見切り発車のなだらかではない
閉ざされた苑への口は穴ぼこだらけで吠え狂う
荒々しい岩肌の位置を保てないから真っ直ぐで
ざっくりとした網目のくぐもる残照の少ない方角へと
向こうに回して。頭でっかちな釘の先が見えない
未知数の斃死の結果に 草木も靡いている
プラスに傾いた真鍮の鍵が酷いはずみで
割れ目に沿って 隠されている 裏地は右往左往し
むちゃくちゃだよ
少しの星と影を 浸し
別れの コトバを
湖を干上がらせるまでに
ふつふつと否に焚べている
――何くれ
その寸胴には
ゴマシオ/ザラメアメ/ヌカミソ
+マーマレード≒獣脂
霜が降りる頃あの世の
(来夏_蕾花_雷火)が
そんな釣果の午後の翼のハナウタが
恋愛ごっこと喚ぶのだから仕方がないねと
コミュニケとひとつに扼して
紙一重の懐の落とし穴にでも落としてしまいます
はちゃめちゃな言い分なんて、なんて生殖細胞の
まるで 浮き草の
サディスティックな組織片の
泥沼で戯れる 蛙でも とろけるような
腔腸動物を創り出していたのだったと偽善の噂で
嘘を重ねたのは、無彩色の月光でしたか