星の流れた夜の庭
秋葉竹




あらそいばかり視えるので
瞳を閉じたこともある

平和の使者を待ちわびて
すこし寒くて震えてる

夜風が鳴いてるこの庭で
みあげているのは星月夜

横浜港のみえる丘
公園でみたともしびを

地上の星を想い出し
秋鳴く虫を想い出す

胸の裡まで染みわたる
すこしさみしいその声を

夜を通して鳴く虫を
探して視えないこの庭で

みあげる夜空に流れ星
生きてこられた喜びを

虫たちみたいに歌いたい
こんな夜風の吹く庭で

美し声で歌う夢
お願いだから流れ星

叶えておくれ身のほどを
知らない笑える夢だけど








自由詩 星の流れた夜の庭 Copyright 秋葉竹 2022-09-30 07:25:57
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