星の流れた夜の庭
秋葉竹
あらそいばかり視えるので
瞳を閉じたこともある
平和の使者を待ちわびて
すこし寒くて震えてる
夜風が鳴いてるこの庭で
みあげているのは星月夜
横浜港のみえる丘
公園でみたともしびを
地上の星を想い出し
秋鳴く虫を想い出す
胸の裡まで染みわたる
すこしさみしいその声を
夜を通して鳴く虫を
探して視えないこの庭で
みあげる夜空に流れ星
生きてこられた喜びを
虫たちみたいに歌いたい
こんな夜風の吹く庭で
美し声で歌う夢
お願いだから流れ星
叶えておくれ身のほどを
知らない笑える夢だけど