CALL
湯 煙



埃臭い上着を着込んでは
空の力におちていく
少しずつ
少しずつここへ
どうしてもぼくは

火が両拳をつつみこむ

確かなものだけが
確かに応えようとする


くるくるまわる
遠くへ去りもせず
 
燃えながらそうして
翼なきものと
抗わないものよと罵る

いつまでもぼくを呼ぶ




自由詩 CALL Copyright  湯 煙 2022-09-26 18:29:27
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