私は発達障害だ
杏っ子

私はASDとADHDを併発している。
中学生から生きづらくなり、
17歳のときには自分が自閉症ではないかと既に疑っていた。
けれど当時は発達障害はメジャーではなかった。
父はADHDの傾向がめちゃめちゃ強い。
とにかく待てない。人の都合考えず人をお願い(命令)して人を振り回す。これは単なる亭主関白かもしらないが、とにかく短気で切れやすい。

私はその傾向を受け継ぎながらも対人関係に難を持つASDを併発している。
人は言う。私が人と関わる機会が少ないからその方面の発達がされてないだけだと。だからこれから努力して経験を積めばよくなると。
確かにそういう見方もある。
だけど17歳からずっと生きづらい。生きてるだけでストレスで胸の圧迫感が四六時中ついて回る。
早く診断を受けたいが、発達障がいの診断は平日真っ昼間に行われるため、休んでまで行くべきなのか判断に迷う。しかも世の中発達障がいで溢れているのか予約が取れない。

私はとにかく人とコミュニケーションを取るのが苦痛だ。一度は昼休みに決められたひとつの空間で女子ばかりと1時間過ごさなくてはならないのが苦痛で1日で退職したこともある。

今は学生なので昼、駐車場の車まで戻って、エアコンのきかない中古車の車内で暑さに耐えながらも、一人過ごしている。
今まではこんな自分を周りの人たちのように学校生活を友達と笑いながらエンジョイできないダメ人間だと思っていたが、自分はかれこれ20年以上この障害に悩まされ行きづらさを抱えていたのだからもういいよね解放してあげてもと思えるようになった。

だから私は今日もまた昼休み、車に帰る。
暑さに耐える。

人生を耐え抜くために。


散文(批評随筆小説等) 私は発達障害だ Copyright 杏っ子 2022-09-24 20:40:38
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