累(るい)
あらい

    文書に秘蔵する気炎など、
    契った小山に盛り付けた。

偉いことなのでした
 なくなりかけたものでした
豪いことなのでした
 なくなりかけたことでした

 かなしいだけの かさのなかで
   〈ねだり・しだれ・うだる〉
 いろどりに、ふれられる なら

持ち合わせた真珠と、
手持ち無沙汰の噴水を、
         粉飾していた

  すれ違う前にすぐ底にあって
 手が届くようなところで言って

(逝って。)
 |神を髪を紙を 上に括る|
 |吊るされたものでしょう|
 |そんな気分でしょうよと|

  あとがきから数歩引いて
檸檬とショートケーキ、棚に並べて
 微笑んでいる だけの雰囲気を

称えるなら  /   湛えるほど
  改めさせて  いただこうかと
    かじられた分のパンくずの

さくらいろの文鳥はチチと凪いて
浮足立つ、さちあれと


自由詩 累(るい) Copyright あらい 2022-09-21 21:24:43
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