アマリトヲクマデ
あらい
事実は覆うべくもない
寄り添う人の穢れのない
後ろ姿
また急に
無条件で嘘だと思ったら
むしばまれる右も左も
シとかして
イトでむすぶひとへ
マドのところへ
なにかおおきな記憶など、
すれちがって眠っている
水源は徒歩より悠く、
ならんであるきだした
ながいくびとおっぽを延ばした
途ざる充ちを 今にしておもえば
眼帯と話す濃い風が大好きでした
大雨に鏡に、
花火に庭に、
炸裂する
無人駅の警告書が、
寂しくてしょうがない
暁と踏切に導火線を這っているだけの
すき、きらいは
紙粘土の常識を無限に視界に収めた
ささいな過去も未来も
古い滑舌を飲み込ませた端末機に劣る
腹黒い優しい気持ち、
底に着席する神様たち
時刻表は大分嘘をついていたが
昨日には誰も勝てない
月のあかりは今日もなく
担がれた暗号がウインクしている
蛍光灯はキリキリとないて
秋はもうすぐに転落していく
くらくらするだけの可視光線を浴びても
体温はかわらない、金紗の葬列を
呪いのように穿き続ける
拾い物の木枯らしを、
被害者に被せる
魔女はどこにいて、
何を知っているのだろうと