告白・表明
ひだかたけし

遠く
激しい雨が降りしきる夜、

官能の感覚の快楽を味わい
性愛も死の願望も体験し尽くし
肉の充足の限界に至って
虚無が虚脱が私の魂を痛打する

遠く
痛みの雨が降りしきる夜、

私の魂の憧れは
肉の感覚の官能の快楽を超え
物質への回帰を涅槃を超え
独り内面奥深く沈み新たな世界への
強い希求に駆られる

強く意志し思考し静謐な歓喜に包まれ
水晶のように透明な神々の痕跡を辿る
内面奥深く宿り広がる聖霊の宇宙を
覚醒する直観が明晰に開けた意識のなか掴み取る

内なる聖霊の宇宙が
日常現実世界の根源だと
認識する夜明けに
新たな光が射すだろう

遠く
沸き立つ激しい雨が降りしきる夜、

私の肉体を冒す病は
残響する耳鳴りを残し静まり
未知なる明日への跳躍を赦す

闘う必要はない
ひたすら光を眼差して

















自由詩 告白・表明 Copyright ひだかたけし 2022-09-07 19:20:09
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