告白・表明
ひだかたけし
遠く
激しい雨が降りしきる夜、
官能の感覚の快楽を味わい
性愛も死の願望も体験し尽くし
肉の充足の限界に至って
虚無が虚脱が私の魂を痛打する
遠く
痛みの雨が降りしきる夜、
私の魂の憧れは
肉の感覚の官能の快楽を超え
物質への回帰を涅槃を超え
独り内面奥深く沈み新たな世界への
強い希求に駆られる
強く意志し思考し静謐な歓喜に包まれ
水晶のように透明な神々の痕跡を辿る
内面奥深く宿り広がる聖霊の宇宙を
覚醒する直観が明晰に開けた意識のなか掴み取る
内なる聖霊の宇宙が
日常現実世界の根源だと
認識する夜明けに
新たな光が射すだろう
遠く
沸き立つ激しい雨が降りしきる夜、
私の肉体を冒す病は
残響する耳鳴りを残し静まり
未知なる明日への跳躍を赦す
闘う必要はない
ひたすら光を眼差して